トライグループは、家庭教師のトライから始まったため家庭教師のイメージが強いという人が多いでしょう。
しかし実際は、他にもプログラミング教室や0歳から始められる英語フィットネス事業など様々な事業を展開しています。
トライグループは現在も幅広い事業を行っているのですが、その背景にはトライグループの代表である二谷友里恵氏の実業家としての手腕が見え隠れしています。
そこで今回は、
- 今や実業家として実績を残す二谷友里恵氏の女優時代からの経歴
- 二谷友里恵氏が代表に就任してからのトライグループの事業展開
- トライグループの詳細
についてご紹介しましょう。
二谷友里恵氏について知りたいと思っている人は、ぜひ目を通してみてください。
目次
二谷友里恵の経歴(幼少期~女優引退まで)
幼少期~高校生 |
|
大学生 |
|
その後 |
|
二谷友里恵の経歴(女優引退~トライ代表まで)
1988年 | ファッションブランド「YURIE NITANI」を立ち上げ、デザイナー兼実業家として活動をスタート |
---|---|
1990年 | 朝日新聞社より「愛される理由」を出版し1990年度の書籍の売り上げで1位を獲得。 ひとりの女性としての愛の記録を赤裸々に綴った内容で、70万部を超えるベストセラーになる。 |
1998年 | 有名歌手との離婚を発表 |
2000年 | トライグループの創業者である平田修氏と再婚 |
2001年 | 文藝春秋から「楯」を発売し話題となる。 |
2005年 | 4月より株式会社トライグループの代表取締役に就任 |
2007年 | 4月よりMy Gym Japanの代表取締役に就任。 (My Gym Japanは0歳から13歳までの子どもたち向けの体操&英語教室) |
2010年 | 2月よりトライ式高等学院の学院長に就任、現在は理事長として在籍 |
二谷友里恵氏の現在を深堀り!
これまでに実業家として多くの実績を残してきた二谷友里恵氏は、現在どのような活動をしているのでしょうか?
次は、二谷友里恵氏の現在について見ていきます。
トライグループの代表取締役として活動
株式会社トライグループは、二谷友里恵氏の夫である平田修氏によって創業されました。
平田修氏との結婚をきっかけに、株式会社トライグループの代表取締役を務める事になったのです。
二谷友里恵氏はトライグループの代表として、これまでとは違う様々な取り組みを行っています。
実業家としての手腕も持つ人物なので、様々な事業で成功を収めているのです。
トライグループの代表的な「家庭教師のトライ」の特徴を簡単にご紹介します。
✏ プロの家庭教師が指導
在籍している家庭教師は指導経験、合格実績、評判といった厳しい条件をクリアしているプロです。確実な実力で幅広い世代の方から信頼されています。
✏ オーダーメイドのカリキュラムを作成
トライ式AI学習診断(AIを活用した科学的な学習診断)を行い、受験に関する情報が豊富なプランナーが、一人ひとりに合ったカリキュラムを作成しています。
トライ式AI学習診断は、単元別の理解度を10分で診断できるツールです。定期テストや受験の対策に役立つでしょう。
✏ 様々なニーズに対応できるコース
中高一貫専門対策コースあり、医学部合格、難関大学合格、内部進学、外部進学にも対応可能です。
✏ 独自のトライ式学習法を活用
家庭教師のトライではトライ式学習法というメソッドを使っています。エピソード学習法、ダイアログ学習法、トライ式復習法、速読訓練、なんと120万人ものデータから考えられた性格別学習法などが盛り込まれております。
✏ 受験情報が充実している
家庭教師のトライには非常に多くの実績とデータがあり、志望校の出題傾向や攻略ポイントを指導してもらえます。偏差値以外の情報が得られるのはとても良いですね。
マイジムの代表取締役として活動
二谷友里恵氏は、My Gym Japan(マイジム)の代表取締役も務めています。
マイジムは、株式会社トライグループのグループ企業です。
子どもたちが自分から挑戦したり、発信したりするコミュニケーション力を高めるためのプログラムを提供しています。
トライグループと同じように、これからの日本の未来を明るく照らしていけるような教育をMy Gym Japanでも提供しようと考えているのではないでしょうか?
トライ式高等学院の理事長も務めている
トライ式高等学院は、通信制高校のサポート校事業を行っています。
- 鹿島学園高等学校
- 日本航空高等学校
- 高松中央高等学校
- ルネサンス高等学校
- 鹿島朝日高等学校
と連携しています。
2010年から二谷友里恵氏は学院長を務めていましたが、現在は理事長です。
トライ式高等学院は、生徒の可能性をサポートし、夢や目標に向けて個別に学習計画を作成しています。
そのため、それぞれのペースで学習を進めることができる環境が整っているといえるでしょう。
通学が難しい場合は、講師やカウンセラーが訪問サポートを行っています。
トライ式高等学院に興味のある方は口コミや評判について調査したこちらの記事をおすすめします。↓
二谷友里恵氏が社長に就任してからのトライグループ
二谷友里恵氏は、2005年からトライグループの代表取締役となっています。
二谷友里恵氏が代表になってからのトライグループは、事業の幅を大きく広げています。
では、どのような事業を展開し始めたのか見ていきましょう。
引きこもり改善プログラムを開始
2005年8月からは、NPOと連携して引きこもり改善プログラムをスタートしています。
学校にいけない子どもたちをサポートしながら、学校に少しずつでも通いたい、学校へ行くのは難しいけど進学をしたいといった目標実現に向かっていきます。
家庭教師が対人関係の苦手意識を改善していき、個別教室へ通学することが第一段階です。
トライ式高等学院の通信制高校サポート校事業を開始
トライ式高等学院の通信制高校サポート校事業は、2010年2月からスタートした事業です。
トライ式高等学院では、プロのカウンセラーが生徒の悩みに寄り添い、一人ひとりに合ったサポートをしています。
家庭教師のトライで培ったノウハウを活かした指導を行うことで、難関大学(東京大学や京都大学、早稲田大学など)への合格実績も多数あります。
大人の家庭教師事業を開始
2013年1月からは、大人の家庭教師事業をスタートしています。
大人の家庭教師は、より充実した毎日を送るために趣味や資格取得、語学などに関する家庭教師を派遣する事業です。
料理やピアノ、ゴルフなどの幅広い趣味を楽しみたい人、公務員や簿記、公認会計士などの資格取得を目指したい人などが利用しています。
子どもだけではなく、大人にも学びの場を提供しよう
とトライグループは考えているのではないでしょうか。
トライグループの概要や沿革
ここまでは、代表の二谷友里恵氏に焦点を当ててきました。
最後に、トライグループの概要や沿革を簡単にご紹介します。
トライの概要
トライグループは、1987年1月に創業されました。
主な事業内容は、
- 家庭教師のトライ
- 個別教室のトライ
- 大人の家庭教師
- トライ式医学部合格
などです。
グループ企業には、
- 株式会社TRGネットワーク(個別指導塾トライプラス)
- 株式会社家庭教師のトライ
- 株式会社トライ・アットリソース(人材サービス事業)
があります。
トライの沿革
1987年 | 家庭教師のトライを創業 |
1990年 | 株式会社トライグループを設立 |
2000年 | 個別教室のトライをスタート |
2008年 | 幼児向け英語・フィットネス事業としてMy Gym(マイジム)をスタート |
2010年 | トライ式高等学院をスタート |
2011年 | 新たにトライ式学部合格、難関合格コース、プロスポーツ家庭教師のトライという3つのコースを設置 |
2013年 | 大人の家庭教師をスタート |
2017年 | Myトライコースをスタート/プログラミング教室をスタート |
トライグループの今後の展開を予測
以前新型コロナが蔓延したように、今後も感染症が流行る可能性があります。
そうなった時に学校はできる限り家庭で児童の学習向上に対応せざるを得ない状況下になるでしょう。
まさか人同士が何も考えずに集まれない日が来るなんて誰が想像していたでしょうか?
教育ではIT技術を活用し、対面で授業を行わないようにするなど、早急な変化を求められる中、二谷友里恵氏はトライグループのあり方について以下のように述べられています。
個別教育のリーディングカンパニーとして培ってきた「人の力による教育」を大切に、最新のデジタル技術を取り入れ、学びのあり方に変革をもたらし、「人×デジタル」の融合による全く新しい教育のカタチを追求し続けてまいります。
デジタルと人の融合によって、直接顔を合わせなくても学習できるスタイルを追求していくのでしょうか?
はたまた、分析などの一部をデジタルにし、人は子供たちに学習を提供することに専念できるような仕組みを整えていくのでしょうか?
もしかすると、私達には想像できないような学習スタイルをトライグループが提供してくれるのかもしれません。
トライが買収?しかし今後の成長に期待!
英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズは、「家庭教師のトライ」を手がけるトライグループ(東京・千代田)を1100億円程度で買収する。
引用:家庭教師のトライ、英ファンドが1100億円で買収: 日本経済新聞
イギリス投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズがトライグループをおよそ1100億円で買収することが進められています。
人工知能(AI)関連の投資を増やして競争力を高めて3~4年後の上場を目指しているようです。
CVCキャピタル・パートナーズは特別目的会社(SPC)を設立してトライ株をすべて取得します。
その後に平田修・二谷友里恵の両氏は売却で得た資金を活用し、特別目的会社(SPC)に再出資して経営に関与するようです。
2022年4月、トライの新たな代表取締役として、楽天モバイル前社長の山田善久氏が4月1日付で就任することが明らかになりました。
二谷友里恵氏と共同代表として経営のかじ取りをします。
3月30日付で楽天モバイルを退任する山田氏を、CVCキャピタル・パートナーズがトライに招聘しました。
平田氏は顧問に退き、会長・社長の役職をなくして二谷友里恵氏と山田善久氏が代表取締役として協力して経営します。
山田氏は情報技術(IT)業界での経験が豊富なため、トライグループが今後力を入れるデジタル戦略の進行役として適任とCVCキャピタルパートナーズが判断しました。
さらにM&Aの経験もあるので、今後の収益規模拡大を期待しているようです。
二谷友里恵・トライグループに関する書籍
トライグループの活動や教育理念を記した書籍が2000年に出版されていますので、
こちらについて紹介しましょう。
タイトル | 家庭教師革命―インタラクティブエデュケーションで次世代を拓く「家庭教師のトライ」の挑戦 |
著者 | 鶴蒔 靖夫(評論家・パーソナリティ) |
出版元とページ数 |
|
自分流のやる気をどのように発見させるのか。教育の原点に迫る本です。
また、トライグループの挑戦についても書かれています。
二谷友里恵の実力は本物!
トライグループの代表取締役を務めている二谷友里恵氏は、以前から実業家としての手腕を発揮していました。
ファッションブランド・YURIE NITANIからの躍進は非常に素晴らしく、それが天職だったと思わせるほどです。
平田修氏と結婚してからは、トライグループの代表としてその力を発揮しています。
二谷友里恵氏が代表になってからのトライグループでは、それまでとは違う取り組みを多数行っています。
それが、二谷友里恵氏の実力を示すものだと言えるでしょう。
トライグループは幅広い事業を展開することによって、より大きな会社へと成長しています。
今後も、これまでとは違う視点から新しい事業を見つけ出し、新規事業としてさらに幅を広げていく可能性は非常に高いと考えられます。