法人の噂・真相

TATERU bnb(タテルビーアンドビー)がTABICTへ社名変更!皆の反応や今後の事業展開は?

【本記事においてはアフィリエイトやその他の収益を目的として、試供品または取材費をいただいて記事を掲載しています】


先日、TATERU(タテル)から新たなプレスリリースが発信されていました。

子会社TATERU bnb社名変更のお知らせ(公式サイトより

 

TATERU(タテル)の小会社が社名変更……なるほど…。

しかもIRニュースではなく、久しぶりのプレスリリースとして発信です。

 

TATERU(タテル)のデータ改ざん問題も落ち着き、6月からは営業が本格的に再開するという話もあります。

 

このタイミングで小会社の社名変更……

気になりますよね。

 

会社名を変更したことによって、これからは民泊事業に力を注いでいくつもりなのでしょうか?

これを機に株式会社TABICT(旧:TATERU bnb)がどんな子会社なのか、事業の内容をご紹介しながら、今回のリリースの真意について考えていきましょう。

 

最近は株価も細かく変動しています。

 

TATERU(タテル)の動向が気になっている方や、

今後TATERU(タテル)の株を買いたい

もしくはすでに保有している投資家の方も、ぜひ参考にしてみてください。

 

TATERU bnbTABICTへ社名変更。民泊事業に注力していく方針なのか?

 

まずは「TATERU bnb」から「TABICT」へ社名変更されたことについてご紹介していきましょう。

このプレスリリースが発表されたのは、GW前になる4月25日のことです。

 

株式会社TATERU(本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:古木大咲/証券コード:1435)の子会社である株式会社TATERU bnb(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大城崇聡)は、本日付で「株式会社TABICT」(以下TABICT社)へ社名変更することをお知らせします。

引用元:https://corp.tateru.co/news/press/21036

 

プレスリリースの内容を見ると社名が変更された内容だけなので、特に事業内容などが大きく変わったというわけではないようです。

 

なぜこのタイミングで社名を変更したのか?

 

このタイミングで社名を変更したのはなぜでしょうか?

考えられる理由としては、社名を変更することによってイメージを変える目的があります。

TATERU(タテル)の場合、昨年8月末に西京銀行へ提出するためのローン審査に関連する書類を改ざんしていることが発覚しました。

この報道が出てからは株価も急落してしまい、報道がある前の株価の約10分の1程度にまで下落したのです。

TATERU bnbは直接的にアパート関連事業と関わっていたわけではありませんでした

しかし、TATERU(タテル)という名前が頭に付いていますから、「データ改ざん」のイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。

こうしたイメージを払拭して新たに出発するためにも社名を変更したのではないかと考えられます。

 

TABICTの「ICT」は情報通信技術のこと

 

社名変更に基づき、様々な社名が検討されたことと思いますが、なぜ「TABICT」という名前になったのでしょう?

まず、「TABICT」に使われている「ICT」というのは、「Information and Communication Technology」の略称であり、日本語に訳すと「情報通信技術」になります。

昔に比べて最近は、パソコンだけではなくスマホやタブレット、スマートスピーカーなどを介した通信技術が発達してきています。

これらの通信技術を総称しているのが、ICTなのです。

 

TATERU(タテル)でもこれまでIoT機器を活用したアパートメント事業を手掛けてきました。

TABICT(旧:TATERU bnb)ではIoT機器に加えてICT技術も活用し、旅をより快適なものにしていこうという想いが込められているのです。

 

また、「TABI(旅)」と「ICT」を重ねることで「BIC(Best in Class、最高クラス)」の意味も持たせています。

 

つまり、ICT技術を活用した最高クラスのサービスを提供し、これまでの旅と違った快適な旅を作り上げるという意味が社名には込められているのです。社名まで細かなこだわりを感じますね。

 

また、会社のコンセプトも「新しい旅を作る」に設定されています。

新しい旅というのは、これまで誰も経験したことがないような旅という意味を持っているそうです。

世界中の方が利用し、誰もが快適に過ごせる空間づくりを進めていきたいと考えているようで、社名に込められた想いを叶えるために事業展開がされていくことでしょう。

 

“民泊事業” × “ICT/IoT” = 未来の “TATERU(タテル)” になるの?

 

さて、プレスリリースからは単純に社名を変更したことと、社名の意味や想いが紹介されていますが、この社名変更を機にTATERU(タテル)は民泊事業に注力していくのでしょうか?

 

元々TATERU(タテル)が考えていた事業展開の流れとしては、「Robot Home」という子会社で開発・製造されたIoTデバイスやオーナー向けのアプリ、管理会社ツール、ビッグデータ事業などを、TATERU(タテル)のアパートメント事業や不動産ポータルサイト事業、民泊事業に活用するといったものでした。

 

 

しかし、昨年起きたデータ改ざん問題によってこの均衡が保てなくなってしまいました。

 

すなわち、以前までメイン事業としてTATERU(タテル)の売上を支えていたアパートメント事業が機能しなくなったため、他の事業で経営を支える必要が出てきたのです。

 

民泊事業もアパートメント事業が本格的に事業を進められるようになるまでは、TATERU(タテル)を支えていく必要があります。

 

そのため、民泊事業にも力を入れることになったと言えます。

 

TATERU(タテル)では民泊事業以外にも不動産ポータルサイトの運営やクラウドファンディング事業も手掛けています。

 

在は全ての事業においてメイン事業を支えていかなくてはならない時期でもあるので、民泊事業に注力するだけの経営戦略ではない可能性が高いと思われます。

 

投資家は概ね “想定の範囲内” という反応

 

今回の社名変更について、SNSや掲示板ではどのような反応が見られたのでしょうか?

口コミをピックアップしてご紹介していきます。

 

まぁ無風やね

>株式会社TATERU(本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:古木大咲/証券コード:1435)の子会社である株式会社TATERU bnb(本社:東京都渋谷区、代表取締役:大城崇聡)は、本日付で「株式会社TABICT」(以下TABICT社)へ社名変更することをお知らせします。

引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/108/819

 

ホテル、民泊、旅館などの宿泊施設を手掛ける子会社の社名を変更したんですね。

TATERUの名前を取り除いて、TABICTだって。既に物件の話が出ていましたが、今後力を入れて行くんですね。

期待しましょう

引用元:https://finance.yahoo.co.jp/cm/message/1835618/2cbf9cbe41201ab89304ab3e7bf1a720/108/820

 

投資家たちが集まるYahoo!ファイナンスの掲示板では、社名変更に関してあまり触れられていませんでした。

 

どちらかというと、その翌日に発表された連結子会社の株式譲渡実行日が延期されたことについて注目している方が多くいました。

 

※実はこちらも重要だったりするので、関連記事貼っときます。↓↓↓

TATERU(タテル)子会社の株式譲渡が延期!株価への影響は??

 

単純に社名変更だけでマイナスの影響はあまり及ぶことは無いだろう、との考えが大勢を占めていたようです。

むしろ、社名変更されることによってTATERU(タテル)のイメージが薄れ、ブランディングとしては良い方向に進んでいくのではないかと考えている方もいます。

 

TABICTの売上でどこまで業績は回復するのか?

 

ここまでTABICTの社名変更に関することを取り上げてきましたが、TABICTはTATERU(タテル)においてどれくらいの経営インパクトがある子会社なのでしょうか?

ここでは売上高などを分析していきましょう。

 

TABICTの営業利益はアパートメント事業の5%程度

 

まずは売上高からご紹介していきます。

TATERU(タテル)では全ての子会社を合わせた連結決算が発表されています。

参考:平成 30 年 12 月期 決算説明資料

上記の表からも分かるように、前年同期に比べると約37億円増加する結果となりました。

第3四半期は前年同期比より売上高が伸びなかったものの、第2四半期と第4四半期の収益によって結果的には右肩上がりの推移になったと言えます。

一方、TABICT(旧:TATERU bnb)の売上高は約5.4億円で、営業利益は約1.2億円でした。

TATERU(タテル)のメイン事業だったアパートメント事業の売上高が約766億円、営業利益は約23億円なので、営業利益で計算するとTABICT(旧:TATERU bnb)の約19倍もの売上があったことが分かります。

 

しかし、販売用不動産の売却などから今後はアパートメント事業の売上高は下がっていくことが予想されます。

TABICT(旧:TATERU bnb)の売上高は他の事業に比べて低い数値ですが、新たな民泊施設についてもすでに発表されていたので、売上高は伸びてくる可能性があります。

これから注力していくとなると来期の売上高増加も期待できます。

 

東京オリンピックを契機にインバウンド需要は更に拡大

 

売上高を伸ばすためには、どのような収益構造になっているのかも確認しておくと良いでしょう。

 

TABICT(旧:TATERU bnb)の収益構造は主に3つの形が存在しています。

1つは民泊施設の運営をしたいと考えている不動産投資家に対して物件を販売する方法があります。これはアパートメント事業でも取り入れられているサービスです。

民泊を運営したいと思う不動産投資家は意外と多くいます。

なぜなら、2020年度に迫った東京オリンピックに向けて民泊需要・インバウンド需要が増えることは明白であるからです。

2020年度に間に合わせようと考えると、今のうちに建設しておかないと準備が間に合いません。

また、2019年10月には消費増税が待っています。

増税が開始された場合、10%もの金額を消費税として支払わなくてはいけません。

例えば民泊施設が土地を含めて5000万円したとします。

5000万円の10%は消費税にプラスされてしまうので、500万円もの資金をプラスする必要があるのです。

少額の買い物では気にならないかもしれませんが、金額が大きくなればなるほど、そのインパクトは増大します。

TABICT(旧:TATERU bnb)では民泊運営に興味がある方に向けて、投資物件を販売しています。

また、「bnb kit」というIoT民泊運用プラットフォームを活用することによって、チェックインからカギの引き渡し、清掃なども全て管理できます。

最後に、運営代行もTABICT(旧:TATERU bnb)では行っています。

通常民泊の運営業務はオーナー自らが行うものなのですが、副業として取り組んでいるような方だと運営管理は難しくなってきてしまいます。

多くのオーナーが使いやすい、利便性の高いサービスを目指し、日々挑戦しているのです。

TABICT(旧:TATERU bnb)の収益構造は「商品・サービスを購入してもらったら後は終わり」といった一過性のものではなく、長期的に運用できるような仕組みになっていることが分かります。

 

 

TABICTが民泊市場で勝ち組になる理由

TABICT(旧:TATERU bnb)で提供されているサービスは主に民泊関連の事業となりますが、実は民泊以外のサービスも手掛けています。

ここからは、TABICT(旧:TATERU bnb)のサービスについて分析してみましょう。

 

スマホ1台でオーナーになれる “TRIP POD”

 

TRIP PODは、TABICT(旧:TATERU bnb)の中でも主要的なサービスと言えます。

TRIP PODの特徴はアプリから民泊を経営することができるという点です。

アプリをダウンロードし、会員登録を済ませれば後は民泊経営に向けた準備を進めていくだけです。

分からないことがあればアプリ内のチャットですぐに相談することもできます。

また、現在は開発段階であるものの、今後アプリ内で全国各地にある土地情報が公開され、施設を建てるための段取りをアプリ上で行えるようになります。

物件の内装なども自由に選べられることから、宿泊者にとって満足度の高い内装にするにはどうすればいいか悩んでしまっても安心です。

 

“bnb kit” でスマートな民泊が完成

 

bnb kitとは、TABICT(旧:TATERU bnb)で作られた民泊施設の中で提供されているIoTサービスを指します。

一般的な民泊施設と大きく異なっているのが、IoTサービスの活用です。

民泊施設にIoTサービスを導入することによって施設の快適性が高まり、高い満足度にもつなげていくことができます。

具体的にどのような機能が備わっているかというと、下記の3点が備わっています。

 

SMART LOCK

SMART LOCKは交通系ICカードやおサイフケータイなどの電子カード、テンキー、従来の鍵という3つの方法で解錠することができるIoT機器です。

オートロック機能が備わっているため、鍵をかけ忘れてしまうこともありません。

また、電池が切れそうになったらアラートで知らせてくれるため、交換時期も簡単に予測でき、電池がなくなってしまい閉じ込められてしまった、という事態を防いでくれます。

CHECK-IN PAD

CHECK-IN PADは、宿泊者の情報を取得し、タブレットから簡単にチェックインできるシステムを指します。

日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で対応することができ、その場にスタッフがいなくてもチェックインできるようになっています。

多言語対応はオーナーにとっても便利なIoT機器と言えるのではないでしょうか?

TRIP PHONE

TRIP PHONEは、滞在期間中に自由に使えるスマートフォンで、コンシェルジュサービスを活用することができます。

TRIP PHONEからは民泊周辺にあるおすすめの飲食店を紹介・予約してくれたり、電車やバスの時刻表を調べたり、タクシーを呼ぶことができたり、旅行中に助かるサポート機能が備わっています。

bnb BOOK

bnb BOOKは民泊やホステル、ビジネスホテル向けのクラウド型PMSです。

ダッシュボードからはその日のチェックイン・チェックアウト情報、支払いステータスなどがチェックできるようになっています。

また、スケジュールでは予約状況を把握したり、予約者の情報がすぐに見つけられたり、運営実績を自動集計してレポートを作ることができたりと、施設運営を管理する側にとっては便利な機能が揃っています。

bnb CLEANING

bnb CLEANINGは民泊施設の清掃代行サービスになります。

民泊なら1棟30部屋以上の施設であれば毎月1,980円から利用することが可能です。

また、bnb BOOKのオプションサービスとしても利用できるため、なかなか自分で施設の全てを掃除するのは難しいという方は、bnb CLEANINGを取り入れてみると良いでしょう。

Wanderpass

Wanderpassは美術館・博物館で最近見られる音声ガイドを、街中用に変えたアプリです。

旅行中、初めての街だとどこに美味しいお店があるのか分からないという方も多いでしょう。

旅行中にWanderpassを使えば、便利な情報や地元民だけが知っている穴場スポットなどを紹介してくれます。

現段階では浅草・上野・銀座・日本橋・神楽坂などに対応していますが、今後はさらにエリア範囲を広げるそうです。

 

そもそも自社で運営しているのでノウハウが多い

 

上記でご紹介したサービスはあくまでもオーナーの仲介サービスだったり、民泊施設に便利な機能の開発・提供だったりしていたのですが、TABICT(旧:TATERU bnb)では宿泊施設の運営自体も行っています。

宿泊施設もただ泊まれる施設というものではなく、1つのコンセプトを設け、特別な気分にさせてくれる宿泊施設を作り上げています。

例えば、福岡にあるカプセルホテルでは駄菓子をたくさん用意しており、その駄菓子を個室の中でも食べられるようになっています。

女性専用フロアが存在し、シャワーブースやパウダールームなどが綺麗な状態で保たれているという点は近年のカプセルホテルとさほど変わりありませんが、そこに昔ながらの駄菓子が食べられるという魅力が加わっているのです。

また、こちらでもTRIP PHONEの貸出は行っているので、他の施設と差別化ができています。

 

このように、TABICT(旧:TATERU bnb)では様々なサービスを提供しています。

共通しているのは、顧客とオーナー両方の快適性と旅行のコンセプトが合致していることではないでしょうか?

TABICT(旧:TATERU bnb)は会社名が変わりましたが、これらの事業が変わるといったことは今のところ起きる心配はなさそうです。

現在はTATERU(タテル)のアパートメント事業が足踏み状態となっており、経営面も厳しい状況が続いていることでしょう。

ただ、TABICT(旧:TATERU bnb)はそんな経営面の厳しさを乗り越えられる可能性があります。

 

今後もTABICT(旧:TATERU bnb)の動向に注目していきましょう。