皆さんは不動産売却を成功させるための切り札はどんなものだと思われますか?
実は、不動産投資における決定的な切り札というのは存在しません。
これは不動産投資をしている人によって売却成功の捉え方が違っているためです。
しかし、「こうすれば不動産投資の成功率を高めることができる」というノウハウはいくつかあります。
ここでは、不動産売却を成功させるためのコツを解説していきましょう。
目次
売却価格の設定は相場のチェックを忘れずに
近頃は、物件価格をインターネットで調べる人が増えてきました。
それに併せて売り手側もインターネットを活用し、物件の相場チェックをする人が多くなってきています。
以前に比べて物件情報がより詳しく掲載されているため、多くの情報を知ることも可能です。
売却をスムーズに行うためには、相場とはかけ離れた売り出し価格を設定するのは、売却成立を長期化させるだけです。
ベストな選択は誰もが「できるだけ高額で売りたい」と思うものですが、市場相場をよく調べた上で検討するようにしましょう。
リフォームで重視してほしいのは清潔感をアップさせること
不動産売却を行うにあたりほとんどの人は、大掛かりなリフォームをして高い売却益を期待される人が大勢います。
しかし、現実はリフォームや修繕費よりも高く売れる保証はありません。
買い手によってリフォームの好みが違うので、もしかしたら売却価格より安い値段でしか取引できない場合もあります。
最近は、レトロモダンな物件に人気が高まりつつあるため、障子や壁紙など傷んだ箇所だけ新しく張り替える程度のリフォームで印象をアップさせるだけでも十分成り立ちます。
もちろん、壊れた箇所など生活に支障がある部分は早めに修繕する必要がありますが、大々的なリフォームをするより清潔感を高めるためのリフォームでも売却につなげられるでしょう。
オープンハウスで自由に見学してもらう
マンションやオフィスビルなど一度見学してみたいと考えている購入希望者に、自由に内覧してもらうためのオープンハウスを活用してみましょう。
オープンハウスは、利用時間内であれば予約なしでいつでも好きな時に見学できるので多くの来場者が期待できます。
できるだけ多くの人から見学に来てもらうよう、週末土日などの日時に開催することをおすすめします。
売り手側はオープンハウスをするにあたり事前に印象を良くするために綺麗な状態で迎えられるよう準備しておきましょう。
特にエントランス回りや玄関周辺は、念入りに掃除しておくようにしてください。
門扉や玄関は住まいの顔とも言える箇所で、最初に目が行く場所です。
マンションの場合は、ポーチやエレベーターなど共有部も綺麗にしておくよう心掛けましょう。
室内の匂いに気を付ける
マンションや家の中でペットを飼っている人や喫煙者がいる場合は、部屋の匂いに注意しましょう。
入居している本人にとって匂いはあまり気にならないものですが、ペットやたばこの匂いはとても不愉快に感じるものです。
購入希望者が間取りや内装をとても気に入ったとしても、部屋の中の匂いで購入意欲がなくなることもあります。
室内の匂いはすぐに解消できるものではないので、売却する予定の人はできるだけ早めに消臭対策をとるようにしてください。
購入希望者には不利な情報も伝えておく
不動産売却でとても大切なことは、物件の問題点や不具合などがある時は包み隠さず伝えることです。
売買契約を行う時、後から見つかった場合の問題点を対処する取り決めがあり、万が一入居中に不具合が見つかった場合、不正な隠蔽を行ったとして賠償問題にまで発展してしまう可能性があります。
物件を購入した人は売主を信頼して代金を支払うのですから、どんな些細な問題でも伝えておくべきです。
例え、リフォームや修繕を行っていたとしても、居住中に再び不具合が発生することもあります。
売主は不動産売却後のことも考え、売却に不利になることでもしっかり伝えておきましょう。
購入希望者は前もって詳細を教えてくれることに、安心感を抱きやすいです。
アピールポイントを整理しておく
物件の購入を考えている人は、建物だけでなく周辺環境や利便性なども購入するかどうかの目安にします。
幼稚園や小・中学校、スーパー、病院、銀行、公園など周辺にどんな施設があるか、交通アクセスにかかる時間など、気になる点はたくさんあるはずです。
住まい環境にアピールしたいメリットなどがあれば、事前にまとめて質問されても答えられるよう準備しておきましょう。
不動産売却の成功率を高めるには、購入希望者に良い印象を与えるための情報をできるだけ収集しておくよう心掛けましょう。
今回ご紹介してきた売却を成功させるコツの中には、売却の数ヶ月前に準備しておかなければならないこともあります。
売却するタイミングがいつ訪れてもいいように、早めに準備しておくことをおすすめします。