業界別検証コラム

オープンハウスの新卒・中途採用の評判は大丈夫?|年収・残業・有給取得率など

オープンハウスってどんな会社??

「東京に、家を持とう」でお馴染みのオープンハウスですが、実際はどんな会社なのか詳しい方は少ないと思います。

そこで、まずは簡単にオープンハウスという会社の中身について調査してみました。

オープンハウスの基本情報

オープンハウスの2019年9月期決算の情報(公式サイトより)

 

オープンハウスは東京都・丸の内に本社を構える設立20年以上の歴史がある会社です。

従業員数はグループ全体で2,600名ほどで、売上高は5,400億円ほどです。

現在は東証一部に上場しており、直近6年間の売上高成長率の平均が30%以上と急成長を遂げている会社です。

代表者 代表取締役社長 荒井 正昭
設立 1997年9月
資本金 42億3,445万円
従業員数(連結) 2,642名(2019年9月末時点)
株式上場 東京証券取引所 市場第1部(証券コード 3288)
事業内容
(グループ)
居住用不動産の販売・仲介
戸建住宅の開発
注文住宅の建築請負
マンションの開発
投資用不動産の販売
許認可 宅地建物取引業免許 国土交通大臣(3)第7349号
不動産特定共同事業 許可番号 東京都知事 第106号
加盟団体 公益社団法人 首都圏不動産公正取引協議会
一般社団法人 不動産流通経営協会
一般社団法人 全国住宅産業協会
本社所在地 〒100-6312 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング12階

 

オープンハウスの主な事業内容

続いて、オープンハウスの主な事業内容について調査してみました。

「オープンハウスといえば戸建て住宅の販売でしょ?」と思われるかも知れませんが、実は戸建住宅の販売以外にも多くの事業を手掛けているようです。

いろんな事業に手広くやっている、というよりも、企業が成長する過程で事業領域が比例して広がってきた、というイメージの方が近いのかも知れません。

主な事業領域は次のとおりです。

  1. 戸建関連事業
  2. マンション事業
  3. 収益不動産事業
  4. 米国不動産事業

 

戸建関連事業

戸建住宅のイメージ(公式サイトより)

 

オープンハウスといえば戸建てというイメージの方も多いでしょう。

現在でも約2,000億円以上の売上は戸建関連事業から生み出されており、現在もコア事業の一つのようです。

当時、都心で戸建てというのは多くのサラリーマンにとってはハードルが高く、ニーズは高まっているものの、低価格での提供が難しい状態でした。

ちょうどそのとき建築基準法が改正されて、準防火地域においても木造3階建てが解禁になったことも背景に、都心部の「狭小地3階建て」というコンセプトで戸建て住宅を提供したのが始まりです。

これが大ヒットし、創業期の成長の源泉になっています。

事業のヒット背景から分かるように、顧客のニーズに応じた住環境が大きなテーマになっているので、今後の市場変化に対しても柔軟に対応していこうという姿勢があるようです。

現在は、福岡・名古屋など主要な都市圏での顧客開拓を進めており、今後も事業として伸びていく余地があると言えるでしょう。

マンション事業

オープンレジデンシア代々木ザ・ハウス(公式サイトより)

 

オープンハウスといえば、最近では「オープンレジデンシア」が有名になってきました。

戸建関連事業で業績を伸ばしていたオープンハウスは、土地の仕入れ力が培われていき、その仕入れ力を活かして2008年頃からマンション事業にも事業領域を広げていきました。

当然、仕入れた土地の中には戸建て住宅に向かないものあるはずです。

オープンハウスはここに目をつけて、限られた土地を活かしながらマンション分譲にも力を入れてきたのです。

結果として現在では2年連続 東京23区のマンション供給棟数No.1を獲得しており、その知名度も上がってきています。

東京23区分譲棟数ランキング/23区中心 130棟以上供給

東京23区分譲棟数ランキング/23区中心 130棟以上供給(公式サイトより)

 

収益不動産事業

2011年には、東京、名古屋、大阪、福岡の大都市圏を中心とした収益不動産事業も始めています。

戸建関連事業やマンション事業と違って、こちらはマンションやオフィスビル、商業ビルなどを1棟丸ごと仕入れるビジネスモデルとなっているため、一見畑違いに見えるかも知れません。

ただ、オープンハウスが創業以来培ってきたのは顧客のニーズに合わせた不動産の提供なので、その意味でいうと対象の顧客が変わっただけでニーズを汲み取るのは変わりありません。

むしろ、戸建て住宅やマンションの商品力や技術力に完全に依存しない営業スタイルを取っていたからこそ、スムーズに事業領域を広げることに成功したと言えるでしょう。

米国不動産事業

2017年からは「アメリカに、家を持とう。」というコンセプトの下で、国内の富裕層向けにアメリカの不動産投資を提案する事業をスタートしています。

国内の市場を開拓していきながらも、更に新しい市場を求めて海外に進出していくのは成長企業ならではの経営判断と言えるでしょう。

オープンハウスで働く新卒・中途社員の情報

続いては実際にオープンハウスで働く新卒・中途社員の情報を調査してみました。

年収・給与などの情報

オープンハウスの年収は “635万円” でした。(※2018年9月期有価証券報告書のデータを参照)

ただ、これはあくまで職種に関わらず全従業員の平均値をとったものですので、職種による違いはありそうです。

実際にオープンハウスの中途採用のページには各職種の平均給与が記載されています。(いずれも中途社員入社5年目の平均年収)

  • 設計 … 860万円
  • 施工 … 757万円
  • 営業総合職 … 1,025万円(※2年目で630万円)

参考サイト:https://oh.openhouse-group.com/recruit/lp/mid-gizyutsu02/
参考サイト:https://oh.openhouse-group.com/recruit/lp/mid-sales03/

営業や施工管理などの技術職に就けば、かなり給与は良さそうです。

こちらもあくまで平均値ですから、高い人はもっと貰っていると考えていいでしょう。

ちなみに、総合営業職の中途入社年別の最低・最高・平均年収も出ていました。

収入推移グラフ

オープンハウス中途社員の年収推移(公式サイトより)

 

これを見ると、入社2年目の時点で既に1,000万円を超える社員が現れていることになります。

オープンハウスはどちらかというと “実力主義” の会社です。

年功序列の会社とは違って、成果を出した分、評価しようとしているため、努力し結果を出せば出すほど給与は右肩上がりです。

実際にオープンハウスでは “年4回” の査定を行っているようです。

また、若い方が活躍しているようで “20代の役職率が76%” にもなるようです。

 

平均年齢・男女比などの情報

オープンハウスは平均年齢が若い会社です。

有価証券報告書によると2018年9月期時点での従業員数は675名で、平均年齢は29.0歳となっています。

従業員の男女比に関する情報はありませんでしたが、3年以内の新卒採用における男女比は、男性82.2%、女性17.8%となっていました。
参考サイト:https://job.rikunabi.com/2020/company/r813010032/employ/

後ほど社員のクチコミでも紹介しますが、営業職の中でも活躍している女性社員も多く、育休取得率についても90%以上となっているので、女性の働きやすい環境整備が進んでいると思われます。

職種・業務内容の情報

年収のときに少し触れましたが、オープンハウスの職種や業務内容についても調査しました。

  • 総合職(不動産コンサルティング職)
    • 営業総合職
  • 技術職(住宅設計・施工管理)
    • 住宅設計職
    • 施工管理職
  • 総合職(都市開発の企画・管理職)
    • 企画・管理職

 

営業総合職

主に戸建・マンションの販売、不動産用地の仕入を業務として実施するようです。営業職ということもあり、様々な異業界から中途で入社する社員も多いようです。

その中で、年収1,000万円を超える社員が出るということは、業界での経験は成果にはあまり関係が無いということなのかもしれません。

住宅設計職・施工管理職

建売・注文住宅の設計から、施工管理までを業務として実施するようです。

オープンハウスは自社での用地仕入れが、都内だけで年間に2400棟ほどあるそうです。その中で、街並み形成や設計変更対応可能のセミオーダー住宅の設計に関わる業務ができるので、一定のキャリア形成が図れる職種になっています。

他に、施工管理として木造戸建住宅の施工管理業務を実施する場合、現場の総指揮者として住宅の建設に関わります。

こちらも関係者とコミュニケーションを取りながら、キャリアステップができる環境が整っていると言えるでしょう。

 

他にも、戸建分譲用地の企画・商品化・販売促進までの一連の業務を担当する企画・管理職などもあり、様々なキャリアが用意されているようです。

実際に働いている社員のクチコミを調査してみた

これまではオープンハウスの有価証券報告書や公式サイトの情報などを参考にオープンハウスが発信する情報を根拠に調査をしてきました。

ここでは実際に働いている社員のクチコミが掲載されている、転職会議・OpenWork(旧:Vorkers)・キャリコネ・カイシャの評判などの情報を元に、実際の働く環境について調査していきます。

また、オープンハウスには様々な職種がありますが、ここでは主に “営業職” を中心にクチコミをピックアップしていきます。

営業職は平均給与が高いものの、『ブラック企業』に勤めてしまうと “長時間労働” “長時間残業” “サービス残業” “休日出勤” “パワハラ・セクハラ” などの酷い労働環境で働かされた挙げ句、安月給ということも少なくありません。

公式サイトや採用サイトに書かれいている情報がホンモノなのかを見分けるのは大事な次の転職先を見つける中途社員にとっては重要なことです。ぜひ、参考にしてください。

労働時間やワークライフバランスについて

まずは主に労働環境について調査していきます。

労働時間や休日出勤、有給取得率は公式サイトだけでは真実が見え辛い情報のため、クチコミの情報を参考にするのが重要になってきます。

例えばワークライフバランス(仕事とプライベートの両立)に関しては、次のようなクチコミがありました。

ワークライフバランスが取れるかどうかは、その人次第。
自分の仕事への想いと、人生において今どのくらい仕事に情熱と時間をかけられるのかという状況によって違うと思う。
仕事に全力を注いでバリバリ働いてもいいし、子育て世代の人は時短制度を使って早く帰ることも出来る。
ただ、時短制度であっても結果を求められるのは同じなので、自分で都合をつけてやることは必要。
また、お客様の都合で、休日出勤もある。自分である程度働く量をコントロール出来る(時短制度を使おうとか、今日は残業をしないで帰るとか)という点においては、プライベートとの時間は調整しやすいと思う。

https://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0C1000000Q8VnS

先程述べたように、オープンハウスはどちらかというと “実力主義” の会社です。

なので、ワークライフバランスについても成果を出すために仕事に情熱を注いでいくか、プライベートを優先するかを選択できる、という感じでしょうか。

いずれにせよ、会社側はそのための選択肢(時短制度や育休など)を用意しているので、常に変化していくライフプランに合わせて働き方を変えられる会社ということができるかも知れません。

評価制度・給与などについて

次に重要になるのは働いた分を正当に評価してくれるか、給与水準が高いかどうか、についてだと思います。

オープンハウスの公式サイトでは年収1,000万円を超える社員もいる、と記載されていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

給与や評価制度について次のようなクチコミを見つけました。

頑張って結果を出せば稼げる。2年目でそこまで上にいるわけではないが既に年収は800万円のため、会社の恩恵は受けている。基本給は1つ役職があがるごとに5万円~10万円プラスだが、ボーナスでもらえる額が大きい。1年目のボーナスでも半年に一回100万円以上もらう人は多い。何かしらの仕組みで数字は入るような仕組みなので、ボーナスがゼロだという社員は聞いたことがない。つらくてもお金が入った時は頑張った甲斐があったと思える。
20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系

https://en-hyouban.com/company/10010158946/kuchikomi/4875605/

役職が上がると月5~10万円昇給というのは通常に比べてかなり大きい額です。年収に換算すると60~120万円ですから、役職が一つ上がるだけで年収が約100万円上がるということになります。

更にボーナスに関しても半年で100万円という額ですから、かなり大きいです。ただ、気をつけておきたいのが冒頭に記載されている「頑張って結果を出せば稼げる」という内容です。

やはり成果を出した上での昇給・昇格ですので、努力をしないで楽に稼げるというわけではないということでしょう。この点については良いところばかりを鵜呑みにしないことが重要です。

結論:オープンハウスは頑張った人を評価しようとする会社

これについては色々な意見があると思います。

頑張っても成果が出ていない場合は成果主義の会社においては評価されないです。ただ、頑張っていない人が安定的に高い成果を出すことはほぼ無いため、成果を出すためには努力を続けるしか無いでしょう。

  1. 未経験でも頑張り次第で給料を上げられる可能性がある
  2. 平均の給与水準は同業種に比べて比較的高い ※ただし、どちらかと言うと実力主義
  3. 昇給昇進のタイミングが年4回あり、評価制度が充実している
  4. 法人営業から個人営業、施工管理、設計など職種が幅広い
  5. 全国企業なので地方勤務も可能

このあたりがオープンハウスで働く上でのポイントとなってくるのではないでしょうか。

今後も成長する可能性が高い企業ですので、企業が成長すると共に会社のブランド力や事業領域が広がり、自身のキャリアアップのチャンスも増えるかも知れません。

以上、オープンハウスの企業分析でした。