法人の噂・真相

国内シェアNo.1の化粧品会社!資生堂がこれほどに成長した理由!

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資生堂とは?

資生堂は、福原有信氏が東京・銀座に「資生堂薬局」を創業したことに始まります。化粧品の製造、販売を主な事業としていて、化粧品の国内シェアは第1位となっており、日本を代表する化粧品メーカーです。

資生堂の会社概要(歴史・沿革・直近の活動内容など)

資生堂の起源は、遥か昔、明治時代まで遡ります。創業者は、福原有信(ふくはらありのぶ)氏という方です。

1872年(明治5年)に、福原有信氏が「日本初の洋風調剤薬局」として『資生堂薬局』を東京・銀座に創業したことに始まります。福原有信氏は、安房国松岡村(現千葉県館山市)の郷士の家に生まれました。18歳で幕府医薬所に入って西洋薬学を学び、現在でいう「薬剤師」の職に就きました。その後、大学東校(現在の東京大学医学部)や海軍病院で薬剤師として働き、23歳のときに「資生堂薬局」を創業しました。

「資生堂薬局」では、当時の日本にはなかった医薬分業を唱えました。医薬分業とは、医療と薬学を別々の専門家が診るべきという考え方のことです。医療は医者が、薬学は薬剤師が行うことで、それぞれの専門性を発起し、医療の質をより高いものにしようとしました。福原有信氏は、日本初の「練り歯磨き(福原衛生歯磨石鹸)」や、「化粧水(オイデルミン)」を販売し、今日の資生堂の基礎を築き上げました。

これらの商品の販売が軌道に乗ったことが、資生堂が大きく成長するきっかけとなったと考えられています。その後、1927年に株式会社資生堂が設立されて、会社が株式会社として機能するようになりました。1949年には、東京証券取引所市場第一部に上場を果たし、一流企業の仲間入りを果たします。1991年には、資生堂として初めてのエステティックブランドを立ち上げる事も行いました。さまざまな事は起きてはいますが、概略として資生堂を見ていくと、創設以来、常に順調に成長してきた企業と言ってよいかと思います。

資生堂の事業内容・強みは?

資生堂の事業内容は、化粧品の製造・販売です。この製造から販売までの全工程を一環して行っているところに、資生堂の強みがあると考えても良いかもしれません。他の化粧品メーカーですと、「製造だけ」もしくは「販売だけ」になるケースも少なくはありません。資生堂は、製造から販売までを一貫して行うため、自社商品をブランド化しやすく、価値をファンに分かってもらう事がしやすいというメリットがあります。また、資生堂では、BC(ビューティーコンサルタント)という職種の販売員がおり、彼女らは、メイクや肌質チェックなど、顧客と対面でコミュニケーションをとりながら商品を販売しています。この対面で顧客とコミュニケーションをとるという販売方法は、資生堂の化粧品にさらなる付加価値を与えています。直接的に利用者と話をしながら対面販売をすることになるので、顧客を逃がしにくいという事になり、また顧客ひとりひとりに合った化粧品を提案できるので、満足感も多く感じてもらいやすいという事にも繋がったと考えられます。化粧品という女性が肌につけて使うものを販売しているので、専門家の意見を欲しがる顧客が多いですし、実際に専門家の使い方を直接見て覚えることが出来て、プロの手法を学べるというメリットがあります。これらのメリットが資生堂の強みとなったと考えられます。

高級感を演出しながら対面で販売をするので、説得力が格段にあり、それでいて信用も獲得することが出来て、長期の安定した顧客獲得を実現できたと言えるでしょう。この対面販売が、資生堂ブランドを確固たる地位にしました。おりしも、「大量生産による薄利多売」という事が行われる時代に、資生堂は自分たちの商品を値下げすることなく、顧客を引き留めることが出来ました。それどころか、新規に顧客を獲得することに成功したのです。それには、CM戦略も上手くいったという事が言えるでしょう。CMを見て、「資生堂の商品は良い」というイメージを持った顧客が実際の店舗で店員の話を聞いて、そして利用者となってくれるというスタイルが出来上がり、これが安定した顧客となり売り上げに繋がっていったと考えられます。

資生堂の口コミ・評判を検証(採用系)

資生堂は、「働きがい」という点では、口コミで高評価を得ています。会社の理念がしっかりとしていて、分かりやすいということも高評価をもらっている要因となっているようです。他社と比較して、年収も低くありません。業界大手としての伝統と歴史もありますから、まず安心して働くことも出来るという事もプラス評価がなされているところのようです。基本的に女性を主体として扱っている会社なので、女性の意見が通りやすい環境があるという事もプラス材料となっていると言えるのかもしれません。

ただ、接客をするような業務をしている人は、なかなか自分の思う時間内で働くことができないという事もあるようです。これについてはどうしようもないという事も言えるのかもしれません。休憩が思うように取れないという事も接客業では仕方がないところかもしれません。福利厚生はかなりしっかりとしているところがあり、安心して働けるという事の他に、女性が働きやすい環境を作っているという事もプラスに働いているといえるでしょう。常に女性からの人気がある企業として名前が挙がっている事からもこのことは分かります。育休などのシステムもあり、それがちゃんと利用できる環境も整っています。しかし、一方で育休から復職した時短社員を優遇するあまり、過去に「資生堂ショック」が起きたことがあります。「資生堂ショック」は、時短社員の希望する働き方を極力叶えようと会社が配慮した結果、早番や遅番や土日勤務などの肉体的精神的に負担のかかる時間の当番が子供のいない社員に集中してしまい、そのしわ寄せが多くの女性社員に向かってしまい不満となってしまった。母親社員に一定以上の配慮をした結果だと思います。女性が長く働く上で時短や育休は根深い問題であり、この「資生堂ショック」の事例は、独身社員と既婚社員それぞれの望む働き方を実現するために企業はどうすべきか、を考えるための参考事例となっています。

資生堂の口コミ・評判を検証(商品・サービス系)

資生堂の商品の口コミは、良い評判が多いのが特徴的です。業界最大手ともなるぐらいですから、当然といえば当然ですが、まず「商品の品質が良い」という事で、顧客に満足をしてもらう事が出来ている事が多いのでしょう。特に資生堂の場合は、対面で販売することでしっかりと商品の使い方を説明して、納得して使ってもらう事が多いという事がこの背景にあります。

つまり、資生堂の商品に不満がある人はその時点で使わないようになるわけで、納得している人が使い続けるシステムを作っているので、自然に良い口コミが多くなるという事になります。「お試しで買って使ってみる」というような事が少ないので、資生堂の製品で悪い評価をすることも少なくなるというわけです。

ただ、あえて良くない口コミをまとめて見ると、「値段が高いと感じる」という内容が多いです。コストパフォーマンスに対する不満です。商品そのものについては良いものだと感じているが、もう少し安くなればと感じることはあるのでしょう。

資生堂の凄いところは、顧客をしっかりと自社ブランドのファンにしているところだと言えるのかもしれません。一度ファンになると、そう簡単に他社に移る事はありません。特に、化粧品のような容姿(外見)をよくする商品は、一度満足すると別商品に移らずに使い続ける傾向にあります。わざわざ気に入っている商品を継続せずに、新しい化粧品に手を出すのは少し不安なので、信用できる化粧品を書い続けることになります。大切な化粧品であればあるほど、その傾向は強くなるでしょう。この女性心理をしっかりと理解して、これを販売につなげているところが資生堂の強みであり、凄いところという事が言える気がします。

口コミ評判検証まとめ

資生堂の商品やサービスの口コミについては高評価をしているものが多いです。納得をして商品を使ってもらうシステムがあることが、高評価につながっていると考えられます。

化粧品は、女性にとっては必要不可欠で重要なものです。専門家が正しい使い方を説明してくれて、それでいて自社のブランド力もアピールできるという「対面販売」が、大きな力となっていると言えるでしょう。その上にCMによるブランドイメージが重なってより魅力的な商品であるという事がアピールできるようになっています。

新規の方はCMによる宣伝によって呼び込むことが出来て、昔からの顧客は対面販売の信用によって使い続けてもらう事が出来るという上手いシステムを確立させたことが、資生堂をここまで大きな会社に成長させる要因となったと考えてもよさそうです。

製造からは販売まで行っているという事で、より身近にお客さんの意見を商品に反映させることが出来るという事もメリットとなったのかもしれません。概して悪い評価が少ないのは、ちゃんとお客さんに商品を説明して納得してもらったうえで使ってもらっているというやり方が成功しているからでしょう。